大阪のあの事件への疑問ー大阪市こども相談センターの応対ー

大阪市西区で起こった2幼児ネグレクト死亡遺棄事件において、
疑問に思ったことを直接

大阪市こども相談センター

へ、電話して聞いてみました。

抗議の電話やFAX、メールなど様々数百件寄せられている

と、報道ではありますね。
私は問いと要望という点で電話したわけですが、
報道では伝えられていない様々なことが分かり、
同じく幼い子供を持つ親として、「なんじゃそれは」という答えが返ってきました。
まず、なぜ近隣住民への調査聞き込みが出来なかったのかという点について。


「個人情報を探ることになり、また人出も足らず、相談所では施設や学校、予約待ちの方々が多くいるので
手が回らなかった」
とのことです。
時間外の訪問応対体制については、
「時間外対応はしているが電話のみで、赴くことはなく”時間外”では人員を割くことが出来ない」
「通報があっても通報者が居住先や連絡先を言わないケースや折り返しの電話を拒む人がいるので対処できなかった」
とのこと。
夜中に住民が眠れない程、子供の泣き叫ぶ声や親を探す声が聞こえたというにも関わらず、
警察への通報がなぜ出来なかったかとの問いには
「そのような家庭と思ったから(親が子供を連れて外出していて不在なのではないか等の理由で)」

以上、個人的に私が疑問に思った事へのセンターの返答です。
まず、近隣への聞き込み調査は「個人情報の配慮」で出来なかったと言いますが、
その部屋がいつもどのような状況か、ぐらいは聞けるのではないでしょうか。
それが隣人同士のトラブルに発展する恐れを抱いていると電話応対の職員は答え、
また「児童相談所ですが」と名乗ることも相手にしてみれば抵抗があるのではないかと答えていました。



何かしらの勧誘やセールス訪問販売なら身構えもしますが、
「行政のものですが」と身分を明かすものを出されれば協力こそすれ悪いことをしていない限り身構えはしないですよね。
しかも、子供相談センターですから。単身者が住んでいるマンションなら何のことかぐらいは見当がつくはずです。
しかも、通報があり明らかに住人が「おかしいぞあの部屋は」と思って連絡しているのだから、
聞き取りはしやすいはずです。
個人情報に関わるも何も、まず状況把握が先でしょうし、その後どうなりましたか?ぐらいの調査は足労じゃないと思うのですが。

そして、警察へなぜ通報しなかったかの問への答えですが、
「親がいないと通報で分かっていたが、その時にたまたまいなかったのかもしれないし、訪問しても音沙汰がなく子連れで外出しているのかなと(担当者は)思ったのでは」
「事件性が薄く、その後も特に通報がなかったため」
「他の相談への訪問対応で手が回らなかった」
と、答えました。


で、親がおらず子供が泣き叫んでるのに対応が出来なかったと言うことです・・・。



私がこのやりとりの最中にあったことですが
電話応対した方は女性でした。電話の後ろでは他の職員であろう女性の笑い声がしていました。
「あの笑い声は何ですか?」と聞くと
「相談者の方との話で笑っているのではないか」

だそうです。

・・・・・・。
まぁ、人間だから笑いもするでしょう。


どんな相談か知りませんし知りたくもないですが、
配慮に欠けてますよね。電話に筒抜けになるほどの大笑いの相談ってどんなですかね。

なんか、私の印象としては


「ほとぼりが冷めるのを待ってやり過ごそう」って感がひしひしと伝わってきました。
このことを実際言ってみましたが、
そんなことはないと言っていましたが。
普通はあれだけの事件の後で責任追及やら抗議が殺到しているわけですから、まぁ、そう言うのは分かりきってますけど。
実際、事件のあったマンションには応対した児相の人は一度も訪れていないと言っていました。
前を通ったこともないそうです。

前を通るだけでいい。この事件を知ったたくさんの人たちが、どんな想いで献花しお菓子や水を供えているのか見て知って感じてください。と伝えて電話を切りました。


画餅
私たちは普段やっていることをしたまでです。
手が足らず、認識不足でした。危険だとは思えませんでした。
子供だけがいたとは思っていませんでした。
通報者との話の中でも危険性は持たなかったのでは。
とのことでした。






「私は担当者じゃないから分りませんが」

ってことを、電話の人は言っていました。
そんなことは承知しています。
しかし、同じ場所で働くもの同士・・人事だから知らないんです。じゃないでしょうが。
まぁ、人事ってことを言いたかったのか違うかまではこちらも何とでも取れますが


そういうことじゃないんじゃないですか?


と言おうと思ったが、やめました。
言っても”馬の耳に念仏”です。






そして、何より印象深かったのは
人々へ与えた事の大きさ重大さへの受け答えが

「そうでしょうねぇ」

と返答したことでした。



期待もしていませんでした。
やっぱり、そういう受け答えしかしないんだなぁと。
すべての職員がこの電話応対のような人じゃないですから、じゃないんです。
すべての職員が、すべて申し訳ない。取り返しのつかないことをしたのだから。と、思ってもらわないと。





やりきれない・・・。